ワード・エクセルができないと事務職に就職・転職できないの?

「事務職に転職したいけど、ワードやエクセルができない私には無理なの?」
「営業職はノルマがあってキツそうだから、事務職に転職したい」
「今さらワードやエクセルの勉強をするのは大変そう・・」

求人情報などでもよく目にする“ワード(Word)”や“エクセル(Excel)”のスキル。
事務の現場ではよく使われているものですが、ワードやエクセルができない方は事務の仕事を諦めないといけないのでしょうか?

今回はそんな疑問にお答えしていきます。
※同じくワードやエクセルと並べられるパワーポイント(PowerPoint)に関しては、ワードやエクセルより求人数が劣るため今回は割愛させて頂きます

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事務職への転職はワードやエクセルができないと無理なの?

では早速ですが、事務職への転職はワードやエクセルのスキルがないと無理なのでしょうか?

結論を言いますと、ワードやエクセルが出来なくても事務職の仕事に就くことはできます。

検索してみると求人がある

なぜワードやエクセルが出来なくても事務職に転職(就職)できるかと言うと、“ワード・エクセルのスキル不要”で実際に求人を出している企業があるからです。

今回は試しに「ワード エクセル 不要 事務 求人」とインターネットで検索をかけてみました。
(今回はこちらのキーワードですが、気になる方は他にも色々と試してみて下さい)

検索でヒットしたことからも分かるように企業によっては、ワードやエクセルを必須要件として募集をかけていないところもあります。

「ワード エクセル 不要 事務のバイト」
「Excel Word 不要」

といったタイトルのサイトがいくつか見られました。
こういった求人を片っぱしから見ていってみて、ご自身の地域で求人を募集している企業があるか調べてみましょう。

求人数が圧倒的に少ない

現在の社会状況もあってか、求人数はやや少ない傾向にあるといわれています。

実際に求人サイトを見られた方は分かるかと思いますが、

ワード・エクセル不要の求人は、ワード・エクセル必須の求人数より圧倒的に少ない

という事実があります。
やはり、多くの企業によってワード・エクセルは“事務職の基本スキル”として見られていることが分かります。

そのため、求人に応募する際にもワードやエクセルが出来る人よりも選択肢が少なくなります。

ワード・エクセルスキル不要は競争率が高い

例えば簡単なデータ入力電話や来客対応は、ワードやエクセルのスキルがなくてもできるでしょう。

【関連:事務職の仕事】

しかし、

・見積書や契約書などの書類を作成する
・年間の売上を集計し前年比を出す
・販売したアイテムを元にエクセルでABC分析をする

上記のような仕事は、主にワードやエクセルなどのoffice系ソフトを使って行う仕事となります。
選択の幅が狭まるということは、その分競争率も高くなります。

事務の募集が10件あったとして、そのうち7社はワードやエクセルのスキルを必須スキルとして募集をかけていたとします。
そうすると、そのうちの3社をあなたとあなたと同じ条件の方(ワードやエクセルが使えない)+ワード・エクセルを使える人とで争うことになります。

ここで注意したいのが、ワードやエクセルを必須条件にしていないからと言って、ワードエクセルができない人しか応募をしない訳ではないということです。

もしかしたら、

「ワードやエクセルはできるけど、万が一のために募集要件が甘いところも受けておこう」

という人もいるかもしれません。

10社選考を受けられるのと、3社しか選考を受けられないのとでは当然10社の方が可能性はあります。

そもそも事務職って楽なの?

そもそもあなたが事務職で働きたいと思う理由は何ですか?
事務職で働きたいと思う方の中には、

「なんとなく定時で帰れそう」
「営業はノルマがあって大変そうだから事務が良さそう」

と思われている方もいるかもしれません。
純粋に

「営業事務として営業の人をサポートしたい」
「縁の下の力持ちとして会社に貢献したい」

といった志望動機で事務職を希望する人もいるかもしれませんが、
もし「楽そうだから」といった理由であれば、ネガティブな声も調べておいた方が良いでしょう。

①成果がなかなか認められづらい

事務職の仕事は、はっきりとした成果が見えにくい職種です。

例えば営業職の場合は、まず毎月・年度別(四半期)などの予算が割り振られます。
その予算に対してどれ程売上を伸ばせたか、達成できたかという部分に焦点が当てられるので結果が一目瞭然です。

その反面事務の仕事は目標に対しての結果、というように数字としての結果が見えにくく、「できて当たり前」と思われている部分もあります。

もちろん、事務の仕事にやりがいを感じている感じている方もいますが、

「個人としての結果をきちんと評価して欲しい」

といった方には、なかなか向きません。

②座りっぱなしによる肩こり・腰痛

事務の仕事といったらデスクワークが中心となります。
長時間座りっぱなしになることが多いので、肩こりや腰痛などに悩まされる場合があります。

デスクワークではずっと同じ姿勢を保つことになります。
その結果、肩の筋肉の疲労がたまり、血流が悪くなって肩こりを起こします。

営業職の場合は外に出ることが多くそういった悩みは少ないですが、事務職の方は常にそのようなリスクと付き合うことになります。
一定時間デスクワークしたらストレッチや席を立つなどし、筋肉疲労をためないようにすることが必要になってきます。

③デスクワークで目を酷使する

②の長時間の座りっぱなしによる肩こり・腰痛とやや被りますが、眼精疲労も事務職の悩みの種です。
データ入力をするにしても、パソコンを使って資料作成や経理をやるにしても、PCを使うことは必須になります。

パソコンはスマートフォンなどと同様“ブルーライト”という光を放出していて、それが目に悪影響を及ぼすといわれています。
またパソコンの画面など近くを長時間見続けるということは目の疲れの原因になります。

ちなみに私自身は営業職を経験しましたが、それ程大きくない会社だったため資料作成やデータ集計など事務の仕事も多く行ってきました。
週の3日程一日中内勤で資料作成や実績集計業務に追われたこともありましたが、それですら目の疲れはかなり感じました。

④忙しい時期は残業があるかも

「事務職だから残業が少ない」

確かに、中にはきちんと定時で帰れる職場もあるでしょう。

しかし、会社の繁忙期には事務職が残業をする場合もあるのが事実です。
これに関してはその職場によって対応が異なるかもしれませんが、

「事務職だから早く帰れる」

といった部分に関しては、過度な期待はしないようにしましょう。

⑤人間関係

例えば営業職の人は、外回りに出れば“社外の人”との関わりが多くなります。
その反面、事務職の場合はほぼ毎日同じメンバーと仕事をすることになります。

「〇〇さんと合わない」
「〇〇さんは性格がキツイ」

といっても、事務職である以上毎日協力して働いていかなければなりません。
仕事における悩みの多くが「人間関係」といわれています。

周りと上手く付き合える人でないとなかなか難しいかもしれません。

今からでも遅くない!ワードやエクセルの勉強をして選択の幅を広げよう

上でまとめた事務職を選ぶ上での注意点をご覧になった上で、

「それでも私は事務職で働きたい」

という場合でしたら、ワードやエクセルを今すぐにでも勉強するべきだと思います。
それは理由は以下の通りです。

今の職場が合わなくて辞める場合、スキルがあった方が幅が広がる

もしあなたが、苦労して「ワード・エクセル不要」の会社で働けるようになったとします。
しかし

「仕事が単純すぎてやりがいを感じられない」
「残業なしと言われていたが当たり前のように残業させられる」

といった理由で、その会社を辞めることになりました。

そしたら、また少ない求人で競争率の高い会社を探し、一から選考を受けなければならなくなります。

そうなれば、「やっぱりワードやエクセルを勉強しておけばもっと選択肢が増えたのに」といったことになるでしょう。

WordやExcelを覚えた方ができる仕事の幅が広がる

ワードやエクセルを覚えた方が、間違いなく仕事の幅は広がります。
例えば、営業職の人から

「〇〇の資料が作れる人」
「〇〇の実績集計が出来る人」

と言われた時にあなたが率先して手を上げることができ、きちんと資料を早く作成できたら頼られること間違いなしでしょう。

上でもお話ししましたが、事務職は“数字”で評価を得ることが難しいので、人から頼られるという部分で“社内の評価が上がる”ことで、給料のアップにもつながるかもしれません。

私自身営業職という立場でしたので、事務にそういった方がいたらとてもありがたく思います。

ワードやエクセルは覚えることが多いだけ

「ワードがエクセルができない」

という人の中には、表計算や文章作成というといかにも難しそう・・
といった発想になってしまっている方が多いでしょう。

しかし、エクセルやワードはそれほど難しくないというのが正直な感想です。

私自身も最初は全くの初心者だった

私自身は大学卒業後に就職し、営業職に就きました。
上でもお話ししましたが、それ程大きくない会社だったので、
事務の仕事も積極的に行うことになりました。

大学時代はワードを少し触った程度で、エクセルはほぼノータッチでした。

それでも、自分で調べたりしているうちに少しずつできるようになりました。

結局は“機能を一個づつ覚えていく”の積み重ね

「いやいや、あなたは就職してから覚えたんでしょ?私はこれから転職したいから状況が違うじゃん」

と思われる方もいるでしょう。
しかし、そこはあまり関係ないと思います。

私自身ワードやエクセルの勉強して気づきましたが、

「結局は一つ一つの機能を覚えていく」

ということの積み重ねです。
一つ一つの機能を覚えていくことは、それほど難しくありません。

中にはエクセルのvlookup関数など理解するのに少し時間がかかる機能もありますが、こちらも何度も繰り返すことによりいつの間にか身につきます。

エクセルやワードは、やる気次第で初心者の方でも身に付けることができます。

初心者向けの参考書も多く出ている

最近では、「ワードやエクセルを初めて学ぶ」という方向けの、参考書なども多く出ています。
それこそ書店で探してみたり、Amazonや楽天などの大手通販サイトを見てみても良いでしょう。

参考書も日々進化しています。
「初心者が抑えておくべきなのはどんな機能か?」
「〇〇の書き方だと分かりにくいかな?」
「仕事で使うのはどのような機能か?」

と、著者が推敲を重ね世に出しています。

初心者の方は、ワードやエクセルの初級本を一冊買って進めていくのば良いでしょう。
実際にやってみると、

「以外と簡単だな」

と思うかもしれませんよ。

まとめ:事務職に転職したいならエクセル・ワードの勉強をしましょう

当記事のまとめとしては、

「ワード・エクセルができないからどうしよう・・」

と思っている暇があったら、ワード・エクセルの勉強を始めましょう。
officeの活用スキルは、事務の仕事を続けていく上でいずれは通る道です。

勉強することでプラスになることはあっても、マイナスになることはありません。

まずは参考書を一冊買って、初めてみましょう。