「エクセルとワードはどっちが就職・転職に役立つの?」
「エクセルの方がワードより難しいって聞いたけど、本当?」
WordやExcelを使ったことのない初心者の方は、上記のような悩みをかかえておられるかと思います。
そんな初心者の方のために、私自身が実務でエクセル・ワードを使っていた経験をもとに上記の疑問にお答えしていきたいと思います。
・転職(就職)活動でパソコンスキルが必要なため学習される方
という方向けに、お話ししていきたいと思います。
なお、当記事ではあえて「ワード・エクセルのどちらからを選ぶ」ということを前提に書いています。
目次
【初心者はどっちを選ぶ?】エクセルvsワード、おすすめは〇〇!
初心者はWordかExcelのどちらを勉強するべきなのでしょうか?
まず結論からお話ししますと、おすすめはExcel(エクセル)です。
私の実体験では、仕事をしている際に「WordはなんとかなったけどExcelが出来なくて周りに聞いてしまった」といったケースが多々あり、その度にExcelを学習することの重要性を感じていました。
また「求人数」という面でも、実際にいくつかの求人サイトを見てみましたが、求人の数ではWordよりもExcelの方が多くヒットしました。
ということが言えますので、求人数が多いExcelを選んだ方が選択の幅は広がるでしょう。
また実際に私の周り会社に勤めている友人・知人(営業・事務職)に、
「社会人になってからWordとExcelどっちを使ってる?」
と聞いた時に、圧倒的にExcelの方が多かったです。
なので初心者で「どっちにする」のか迷われたら、WordでなくExcelを選ぶことをおすすめします。
それでは、詳しく見ていきたいと思います。
【実体験】エクセルの方が分からない時に困ることが多い
「Wordはなんとか調べながらできたけど、Excelは調べても分からなかった・・」
という声は割と多く聞きます。
Wordは‟文書作成ソフト”なので、基本的には文字の入力などが行えれば簡単な資料は作れます。
もちろん文章の体裁を整えるために‟インデント”や‟箇条書き”と言った機能が使いこなせれば良いですが、
インデントを使わなくても「スペース」で代替したり、箇条書きを使わなくても文章の頭に「●」といった文字を入力することで箇条書きっぽく見せられます。
なので資料の見た目上は問題無い訳です。
エクセルは数式入力が厄介
エクセルは「合計を出す」「平均を求める」といった関数(数式)が入ってきてしまい、そこが初心者の方のハードルになっている様です。
私自身も、初心者の頃はこの「関数」で売上などを求めるのにかなり苦戦しました。
もし仕事中に上司から、「去年の売上と今年の売上を比較して、売上推移をグラフでまとめといて」などと言われたら、パニック起こしてしまうでしょう。
私の実体験からも、「WordはなんとかなったけどExcelで冷や汗をかいた」といった事は何度もあるので、どちらかを選ぶとしたらExcelがおすすめです。
求人サイトではWordとExcelのどっちの検索ヒット数が多いの?
実際に求人サイトの検索結果から、ワード・エクセルどちらの求人が多いか見ていきます。
企業側は、求人サイトを使って募集をかける際に
【求める人材】Excelを使って資料作成ができる人・・
といった形で募集文を掲載します。
もしExcelでヒットする企業数が多かった場合、それだけ募集分に“Excel”と掲載している企業が多いので需要があるということになります。
その検索結果を元に、ExcelとWordどっちに需要があるのか見ていきます。
今回はCMでもお馴染みの求人サイト「Indeed (インディード)」にて、「Excel」・「Word」というキーワードでそれぞれ検索をかけてみました。
Wordの検索結果
まずはインディードの検索欄に、「Word」と入力しました。
検索結果は、“83,348件”でした。
続いて、Excelで検索をかけてみましょう。
Excelの検索結果
インディードで「Excel」と検索をかけたところ、検索結果はなんと“109,828件”でした。
検索ヒット数は“エクセル”に軍配が上がる
この結果から、検索数では、ExcelがWordを上回っていることが確認できました。
検索数なので、必ずしもそちらのスキルで求人の募集をかけているかは定かではありません。
※掲載分に「Excelは必須ではありません」と書かれている場合もあります。
しかし「Excel」と求人の募集文に掲載している企業が多いということは、それだけエクセルの方が企業側からニーズが高いということになります。
今回はIndeedでの検索結果ですが、同じく求人サイトの「タウンワーク」、転職サイトの「リクナビ」や「マイナビ」でも検索してみました。
すると、いずれのサイトでもExcelの検索結果の方が多く出ました。
よってワードよりもエクセルの方が、企業側から求められているスキルであるということが分かります。
ちなみにインディードの最新の検索結果は、以下のリンク先からも確認できますのでご覧ください。
なぜExcelのスキルを求めている企業が多いの?
では、なぜExcelのスキルを求めている企業が多いのでしょうか?
それは、Wordで出来るものはExcelで代替できるものが多いから。
と実際に業務で使ってきた私は思います。
まずワード・エクセルそれぞれの特徴と、できることを見ていきましょう。
Word・Excelそれぞれのできることって?
それぞれの特徴を説明すると、
Excel・・表計算ソフト
となっています、ワードは文章などを作成するのに向いているソフトで、エクセルは表計算などに向いているソフトとなります。
Wordでできること
以下がワードで出来ることの例です。
・名刺やラベルの作成
・チラシやパンフレットの作成
・索引
Excelでできること
続いて、以下がエクセルでできることの例です。
・集計業務(表計算)
・データ分析(ABC分析など)
・名刺やラベルの作成
・チラシやパンフレットの作成
WordでできることはExcelでもできるものが多い
上の項目を見て分かる通り、名刺やラベル・チラシやパンフレット・見積書、注文書、請求書等の作成はWordとExcel両方できます。
チラシやパンフレットなどの作成はWordしかできないと思われがちですが、実はExcelでもできます。
ちなみに私が中堅メーカーで働いていた時も、発注書など書類の作成はExcelでした。
集計・分析業務はWordには向ていない
書類作成はWordでも問題ありませんが、集計業務やデータ分析は向いていません。
Excelは、計算を簡単にするための“関数”を使った集計業務を得意としています。
Wordでも一部の関数を使うことができますが、Excelの方が圧倒的に使える関数が多いです。
なのでまずはExcelから始められるのが無難でしょう。
ほぼどの業種でも、売上の管理や集計業務は必要となる仕事です。
先ほど求人数でExcelが多くヒットしたのも、企業にとって表計算や集計業務のニーズが高いからと言えるでしょう。
ちなみに私が前職で使っていたソフトと用途は以下の通りでした。
・発注書⇒Excel
・商談資料⇒PowerPoint・Excel
・売上集計、分析⇒Excel
Wordでも表は作れますが手間なので、売上集計や分析はExcelで行うのが当たり前になっていました。
エクセルはワードよりも難しいの?
「Excelは難しそうだからWordから始めた方が良いのでは?」
と思われる方が多いようですが、確かにExcelの場合“関数”など覚えるのに少し苦労するな能もあります。
関数とは表計算の際に使われ、
・大量の商品データの中から商品名とそれに対する金額を抽出する
・英語の小文字を自動で大文字に変換する
・今日の日付を自動で入力する
といった様々なことが可能となる機能です。
ここで挫折する方は多いのですが、覚えるまでが大変なだけであって少しずつ覚えていけば問題ありません。
使いこなせれば、職場でも役に立つことが多いので苦手意識を持たず学習していきましょう。
初心者の方は、初心者向けの勉強本を一冊買って体系的に学ぶのもおすすです。
Excelを学ぶのにおすすめな方法ってある?
エクセルを学ぶ方法は主に独学(参考書など)か通信講座・パソコン教室に通うといった方法があります。
独学でExcelを勉強する自信がある!
独学でエクセルを勉強する自信のある方は、YouTubeなどで学習されるのがおすすめです。
YouTubeは無料で学習できるので、手軽に始められます。
YouTubeではエクセルが得意な先生がたくさんいるので、ご自身に合ったチャンネルで学習されるのが良いでしょう。
また当方でも「エクセル大学」という初心者向けのExcel学習チャンネルを運営しています。
是非のぞいてみて下さい。
また参考書など一冊買って始められるても良いでしょう。
初心者向けに書かれているものも多くあります。
以下の記事ではExcel初心者にもおすすめの本を紹介しています。
独学が不安・・という方は通信講座などがおすすめ
「エクセルの独学は不安」
「パソコン教室じゃ少し予算が厳しい」
といった方は、通信講座などを利用されても良いでしょう。
オンラインで受けられたり、分からないところは講師の方に聞いたりできます。
価格もパソコン教室などより安い傾向にあるので、選択肢のひとつにしても良いかと思います。
以下の記事ではおすすめの通信講座についてまとめています。
【実体験】Excelを頑張ったらWordも簡単に覚えられた
「ExcelができればWordも比較的簡単に覚えられる」
これは、割と多くの方に言われています。
私自身の経験からも、それは全くその通りだと思います。
なぜなら私自身が、会社に入社してからはほぼExcelのみを使いWordを使ってきませんでした。
しかしある時Wordを使うことになった時に、
「Wordなんてほとんど使ってこなかったからどうしよう・・」
と思っていましたが、インターネットで調べながら割と簡単にできてしまったのです。
ExcelとWordのタブの配置が、同じ会社のソフトだけあって以下のように似たようなのもの、
ということが一つの理由だと思います。
Word習得⇒Excelは簡単ではない
しかし、Wordを習得してからのExcelはそうもいかないと思います。
先ほどもお話ししましたがExcelは“関数”といった、苦手意識を持つ人が多い機能を習得する必要があります。
なのでWordしか学んでこなかった方は、この関数を乗り切る必要が出てきます。
逆にExcelで関数を習得した方からすると、Wordは覚えるのに苦労する機能は多くありません。
なので私のように、比較的簡単に習得できる方が多いんですね。
【まとめ】どっちか迷ったらWordでなくExcelを勉強する!
以上、初心者がWordかExcelどちらから勉強するべきかお話ししました。
上でもお話ししましたが、求人でのヒット数、私個人の経験と周りの知人の話を聞く限りではExcelが求められているという結論です。
なのでもしワードかエクセルのどちらか迷ったら、エクセルを勉強するようにしましょう。
優先すべきは企業側からどのスキルを求められているという事です。
もし今働いてている会社、これから働く(働きたい)会社から
「Excelの〇〇ができる方を募集」
といったように、「Word」か「Excel」か明確な指示があった場合、そちらを学習するようにした方が良いでしょう。
企業にとって必要となるスキルをつけるのが一番です。
エクセルであってもワードであっても、是非仕事で役立つスキルを身につけましょう。
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